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高森明勅
2019.4.9 07:00皇室

今上陛下を「平成…」とお呼びするな!

最近、刊行物でしばしば「平成天皇」
という呼び方を見かけて、驚く。
これは即刻止めるべきだ。

一世一元制のもと、元号はその時代の天皇が
崩御(ほうぎょ)された後(!)に、追号(ついごう)となる。
明治天皇、大正天皇、昭和天皇、全てそうだ。
分かりやすく言えば、“元号”プラス“天皇”という呼び方は、
一般の「戒名(かいみょう)」に近い。
だから、ご存命中にそうした呼び方をするのは、
非礼の極み。

ご譲位後も「上皇」陛下であって、
「平成…」とは決してお呼びしない。
改元後に、新しい天皇を「令和…」とお呼びしないのも、当然。

くれぐれも注意すべきだ。

先日、某番組に出演する時、
事前に送って来た台本のナレーション部分にも、
「平成…」という言葉が出ていた。
なので早速、訂正すべき理由を伝えておいた。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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